■WPPとは
(株)第一生命経済研究所主席研究員・谷内陽一氏によって提案された、老後の生活設計に関する新たな考え方
・Work longer:就労延長
・Private pensions:私的年金
・Public pensions:公的年金
今や65歳定年が一般的となり、さらに70歳までの雇用が企業の努力義務となりました。
老後の生活設計を考えるうえで、年金をいくら受取れるかは非常に重要なことです。
WPPの考え方は、長く働いて収入を得つづけたり、老後資金をあらかじめ準備しておくなどし、65歳からの公的年金受給を、例えば70歳から開始するなど先に延ばしませんか。(繰下げ)そうすると、65歳開始時より増額された公的年金を一生涯受給できるので、老後の生活資金不安を軽減できるのでは、というものです。
ご承知のように公的年金額は65歳開始を1とした場合、70歳開始で1.42倍、75歳開始で1.84倍となります。遅らせる事で受給額を増やせますので(図の繰下げ増額分)「年金だけでは・・・」なんて心配は軽減されるのではないでしょうか。
今後、この考え方が主流になる時代が来るかもしれませんが、直近での繰下げ受給利用者は2%前後です。資産運用となるiDeCoやNISA、変額保険などは、まんなかのPの部分となります。
「いつまで生きているか分からないのに、年金受給を遅らせるなんて損する以外の何物でもない」とはよく聞くお話ですが、WPPを提案された谷内氏いわく、
・繰り下げて後悔するのは「あの世」
受給額が増えるので生活資金に余裕ができ、結果受給期間が短かったとしても生きている間の不安は少ない。
・繰り上げて後悔するのは「この世」
公的年金だけでは生活資金が不足しがちで、長生きが不安になる。
WPPについて、詳しくは弊社までお問合せください。〈谷内氏資料◆リンク〉