赤い三角の止まれは一時停止の標識です。自動車や二輪車など、標識が設置された箇所では必ず止まる必要があります。「止まれ」の一時停止標識が示す停止の命令は法的な効力を持っています。
一方、道路に書かれた「止まれ」の文字(路面標示)は、法律に定められた標識の役割を補い、強調することを目的とする法定外標示に分類され、それ自体に法的な停止の規制効力はありません。
つまり、一時停止標識のある箇所での交通事故と、「止まれ」だけが道路に標示された箇所での交通事故は、異なった過失割合で交渉が進行していくのが一般的です。
特に、一時停止側ではない道路を走行されていた方にとって「相手が飛び出してきたのに!」と納得いかれない事は理解できます。しかし、上記の理由から似たような事故でも過失割合に差が生じてしまうのです。
法的効力の有無にかかわらず、安全運転は言うまでもありませんが、客観的な事故状況を残すためにもドライブレコーダーは必須のアイテムです。