一般的に給与から控除されている社会保険料。自動的に差し引かれますので、保険料を払っているという意識が低い方もいらっしゃいます。
社会保険料の内訳は、健康保険、厚生年金、雇用保険、介護保険ですが、それぞれどんな役割があるのか、知っておくことは大切です。
その内の健康保険で、会社員、公務員のみに給付される「傷病手当金」「出産手当金」があります。(これらは、給与の補填という意味合いのため、自営業者さまなどを対象とした国民健康保険にはない制度です。また、扶養の家族さまにもありません。)
今回は「傷病手当金」についての簡単な紹介です。
■傷病手当金
病気やケガのために仕事を休み、十分な報酬が受けられない場合、休んだ日数に対して1年6ヵ月を限度に、1日あたり標準報酬月額÷30日×2/3を受け取る事ができる制度。
※標準報酬月額:28万円の方が、病気療養で6ヵ月働けず仕事を休んだ場合
・傷病手当金/日:28万円÷30日×2/3=6,222円
・受取総額:6,222円×180日=1,119,960円
受取れる傷病手当金は、1か月あたり18.6万円です。
社会保険は、もしものリスクを幅広くカバーしてくれる制度です。
なお、次のような出費がなくなるわけではありませんので、収入減に対するリスクは民間保険で備える事をおすすめします。
・医療費・車や住宅ローン・教育費・従来通りの社会保険料など。